設立趣意書
我が国が戦後厳しい環境の中にありながら今日目覚ましい発展を成し遂げたその原因は、国民全体のたゆまざる努力の結果でありますが、一方角度を変えて労資の面からこれを見るとき、 そこには賃金、其の他の労働条件が著しく改善されるに伴って労働生産性が向上したことも大きな力となっております。 これは誠に喜ばしい傾向でありますが、茲に憂慮されますのは最近勤労青少年を中心として非常な人手不足を来し未だ且つてない労働力不足という新たな段階に突入していることであります。 茲に於いて我々は明日の日本の発展を担う青少年に対して職業人としての誇りと責任を自覚せしめ心身共に健全にして有為な人材を育成することこそが国家百年の大計を樹てる上に極めて緊急かつ重大なことゝ痛感するのであります。 依って茲に財団法人勤労青少年躍進会を設立し、その目的達成に努力邁進しもって国家の繁栄に寄与貢献せんとするものであります。
昭和43年10月1日
財団法人 勤労青少年躍進会
設立代表者 小 林 平 三