【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
わたしの「夢」と「仕事」
東京都  爲我井 美 聡  25歳

社会人となって3年目、職場環境や業務にも慣れ自分の意見や考えを持って日々の仕事をするようになってきました。そのような日々の中、自分は今後何をしたいのか、夢を何かということを考えるときがあります。「楽しい20代を過ごしたい」、「何か世間に貢献したい」など漠然と思うことはありますが、そのためにどのように仕事と関わってくべきかこの機会にもう一度考え直したいと思います。

多くの人は小学校の卒業文集で「将来の夢は?」という質問に「医者」であったり「芸能人」であったりとなりたい職業を答えてきたかと思います。今、もう一度同じ「将来の夢は?」と聞かれたらどのように答えるでしょうか。私は小学生の時、近所の花屋さんにもなりたかったし、親戚のお姉さんのような薬剤師にもなりたかった記憶があります。もちろんただの憧れで、その仕事を通して何がしたいかなど考えたこともありませんでした。高校・大学と進むにつれてなりたい職業を憧れだけで叶えることは険しい道であると感じたこともあり、「夢」は漠然と抽象的な物で「仕事」はそれを現実に近づけるための手段であると認識するようになりました。その頃から何となしに心にあるのは、自分を含め身近な人が充実した日々でありたいという思いです。

「夢」を自分と身近な人の充実とすると「仕事」はそのためにお金を稼ぐ手段となるでしょうか。これでは人生の多くの時間を費やす「仕事」が非常に単調でつまらない事のように感じます。しかし、「身近な人」を家族や友人だけでなく職場の人、営業先の人、自社製品を買ってくれる消費者ととらえると仕事の意味はその都度変わってくるのではないでしょうか。私が仕事を通じてかなえたい夢は「自分と身近な人の充実」で変わりはありませんが、身近な人の範囲を大きく広げていくことで、仕事をお金を稼ぐ手段だけではなく働きやすい環境をつくる手段や win-win な関係をつくる手段、人々の生活にプラスとなるコト・モノを生み出す手段と多様的にとらえられるようになります。数年後、今と環境が変わっているかもしれません。しかし、どのような仕事をしていても私は「夢」を現実に近づけるために「仕事」と関わっていきたいと思います。

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