【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
輝く未来は経験から
日本大学商学部  リンカンシェン  19歳

6年前、交通も便利で空気も道路も綺麗で食べ物もおいしく清潔で、何一つ不自由な体験をしたことがなかった私は初めてミャンマーへ行くことになった。そこでの経験、体験が今の私にとても大きく影響している。

私の親は幼い頃ミャンマーで暮らしていたことがあり、よく家庭内でミャンマー語がでてきたり、アジア料理が出てきた。私は台湾で生まれ、日本で育ったが常に東南アジアと関わりがあった。現在は親戚がミャンマーにいるため、よく遊びに行く。初めて行った6年前、向こうでの毎日の生活がとても新鮮でびっくりすることだらけだった。高いビルなどほぼ立っていないし、道は茶色だし、日本と違って常にクラクションが鳴り響いていた。 朝市では鶏が歩き回っていたり、野菜や果物、肉などが地面に置いて売られていたり、私が育った環境とはまったく違う、新しい光景を目にすることができた。今はショッピングモールや大きなオフィスビルなどが増えており、道路も空港もきれいになり、とても発展してきている。現地の人は生活のために一生懸命だ。観光地では、子供達が観光客に写真を撮ったりして、チップをもらって生活していた。田舎の方へ行き、車を止めれば、商売をしてる人たちが5,6人走ってやってくる。こんなに生活のために一生懸命な姿をみて私はとても驚いた。生活も価値観も違うが、人も優しく、ゆったりとなんのストレスもなく生活できるミャンマーを私はすぐに大好きになった。

私の親戚達はよくボランティア活動をする。ミャンマーでは、お祝い事、特別な日などは近所の人、知らない人達に食べ物を与えたりする。その日は、孤児院へ行って鉛筆、ノートを寄付したり沢山のお菓子、ジュースをこども達に配ったりした。今では毎回行くたびにボランティア活動をするが、初めての時はとてもびっくりした。こんなに大勢の子供達が親の顔もわからない、親の愛情で育てられていない、ちゃんとしたご飯も食べてないことにとても衝撃を受けた。でも、そういう子たちと触れ合って、私たちに見せてくれた笑顔はとてもキラキラと輝いていた。もっとたくさんの笑顔で溢れていたら、ちゃんと教育を受けさせてあげることができたら、一人一人の人生がもっとよくなるんじゃないかなとか、私は何をしてあげられるんだろうかなど考えた。

私は、常に海外へ飛び回ることができる仕事につきたい。ミャンマーだけでなくもっと沢山の国へ行き、人々とふれあい、現地の食べ物を食べ、民族衣装を着たり、その土地の匂いを感じ、普段見れない景色を目に焼き付けたい。たくさんの人と交流し、比較したり文化を学んだりして経験を増やしていきたい。相手にも自分にも人生に意味のある体験、経験ができたらとても大切な価値のある財産になると思う。国、人種など関係なく、関わったすべての人が笑顔でいっぱいな日々を送ることができたらいいなというのがわたしの夢である。

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