【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
令和の意志表明
高等学校2年  金 子 凛 果  16歳

『働くってなんだろう』この機会に考えてみる。私は現在高等学校2年生。あと2年も経てば就職か進学か選択を迫られる。自分でお金を稼げる事にとても魅力を感じるがその楽しみは先延ばしにし大学受験予定である。

何故かというと大学で就職に有利な資格を取得しようと思っているからである。選択肢を広げる事はいい事だと思うしそれがかなえたい夢に繋がる事を私は信じて疑わない。

私には私と双子の弟がいる。弟には知的障がいがあり言葉が話せない。特別支援学校に小学1年から通っている。

幼い頃からいつも一緒にいた為か例え弟が私と同じような言葉を話せなくても(話さなくても)弟には弟の言葉があるって分かる。弟は弟なりの言葉を話し周囲にそれを理解して貰おうともがいてる。周りに自分の言葉が伝わらなくてもどかしくてパニックを起こす事も度々ある。家でも起こすのだからきっと特別支援学校でもデイサービスでも騒ぐのだろう。母は弟の行動が他人に迷惑を掛けていないか心配している。

私は弟が通う特別支援学校に行く機会が他の人よりもある。文化祭や運動会や母が弟を送迎する時ついて行く。そういう時弟のお友達たちは私の事を温かく迎えてくれる。話しかけに来る。弟のように言葉が話せないコもいれば言葉を話せるコもいる。皆それなりに工夫して私にアピールしてくる。

私は心理学を学んで私たちに分かるような言葉にして伝えられない弟や特別支援学校に通っているようなコたちの気持ち ( 心の声 ) に耳を傾けたいと思う。私たちと同じ言葉を話せるコも実は言いたい事(本当の心の声)と口から出て来る言葉は違うのかもしれない。『大丈夫では無い』のに咄嗟に『大丈夫』と言ってしまっているのかもしれない。

大学で臨床心理士を目指し勉強し私はいつの日が弟が何を言ってるのかもっと理解したい。そして弟と同じようなコたちが何を望んで何を話しているのかを出来るだけ聞き取り寄り添っていきたい。それが『仕事を通じてかなえたい夢』である。そしてお金を得る楽しみ以上に仕事が生きがいになっていくのだと思っている。

こうした言葉に残す事で私の意思を示したいと思う。言葉にすると現実になると聞いた事がある。“夢かないますように”

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