【 佳   作 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
人生の転機
日本大学商学部  朱  慶 齢  21歳

2016年の春は、人生の転機でした。

国内の大学に進学するのか、国外へ留学するのかについて真剣に考えましたが、考え続けても決まりませんでした。そのとき、アメリカへ10年留学してもう働いている姉と語りました。「順風満帆な人生より、前途多難な人生の方が、得るものが多い」何気ない一言が胸に応えました。

「留学することは他人より多くの時間・お金・努力がかかりますが、自分は成長することができ、将来のキャリアにもいい影響を与えます」。周りの人と違う道へ進もうと思って、自分の理想とする生活から逸脱して、若いうちに自分の視野を広げたい。私は留学する決意を固めました。

日本で3年間留学しています。私は父が会社を経営している影響で、経営に関することに興味があって、今の大学で学んでいます。最近、大学を卒業してからどんな職業を就きたいか、かなえたい夢があるか考え始めました。子供の頃からよく家族と海外旅行していて、いろいろなホテルに泊まったことがありました。私は異なる国の人と交流することが好きで、また、家族のホテル経営の力になりたいから、「将来はホテルを経営したい」という気持ちが芽生えるようになりました。

父が私のやりたい職業を知ったあと、「ホテル経営といい経営者になるのは簡単ではないよ。今からホテルでたくさん実習経験が必要だ」と言いました。春休みに帰国してホテルでアルバイトしました。ホテルの仕事を全部把握したいため、ホテル客室清掃係からやりました。ホテルで最も大変な仕事と言われましたが、私にとってホテルで最も重要な仕事は客室清掃です。客室をきれいにするかどうかは、顧客の満足度・ホテルに対する評価に関わってきます。ホテルを経営するには自分の能力がまだ足りないと意識していて、これからもっとしっかり学ばなければならないと感じています。

2016年の春は、人生の転機でした。人生はずっとうまくいくと、何も学べないと思っています。3年間の留学と1ヶ月のアルバイトは辛くて大変だったが、この時間は私を成長させました。ホテル経営を通じてかなえたい夢は、大学で学んだことを将来に活かすことだけではなく、柔軟な思考をもって自分と違う考え方や価値観の人と交流できるようになることです。たくさんの経験を積んで、その中から自分が不足しているところを意識して、もっと努力します。苦境や困難があるからこそ、私は何かを学び、成長できます。

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