【佳作】

【テーマ:仕事を通じて、こんな夢をかなえたい】
自分の限界を砕く闘争〜発達障害〜
東京都 横 山 輝 興 20歳

「プリズムの輝きはいつもそこに...」

僕はこんな変な言葉を想いながら、発達障がいと闘って働いている。

そもそもなんで働いているか?

みんな働いているから。発達障害の人も僕みたいに軽度のひとたちは大半が働いている。

僕も軽度。軽度なんだけどうまく働けない。

それは、昔のトラウマ、精神疾患、睡眠障害。

悲しい。悲しいと言うよりは悔しい。

昔から障害者だとかバカだとかひたすらバカにされたトラウマが原因でもある。

そう言う人間の心がいまいちわからない。

断言する。俺は人間だ。言わずもなが重度の発達障害のみんなも人間だ。

俺は働きたいんだと思って、パソコンの時間制限を設定してまで夜になったら必ず布団に入る。眠れ ない。

じゃあ、僕の経歴、ちっちゃい頃はアンパンマン見たいな心優しいヒーローになりたかった。アンパ ンマンは最高だ。

誰も嫌いにならないし自分の顔を恵んでくれるし。

そう思ったまま、小学生になった。

小学校に入ると、だんだん険しい状況になってくる。

虐められた。

1年生の頃は、通常学級に在籍していたが、勉強についていけない。

そりゃあバカにされる。でもその時はわからなかった。

ただひたすら対抗心に燃えていた。

今でもその時のことははっきり覚えている。

2年生の頃から特別支援級に移転した。

しかし、そこで恐ろしい事実が待っていた。

同じ障害者にバカにされることだ。

それが一番わからない。しかししょうがないんだろう。

特別支援級は平和なようでつまらない。

社会と理科の授業がないから。僕は昔から博学だ。

図鑑が大好き。Wikipediaなんか毎日のように見ている。

そう言う退屈な小学校を卒業すると、当たり前だが中学校が待っていた。

中学も特支級だった。でも社会の授業があったから良かった。

でもそのクラスは体育会系だ。あまりパッとしないプレーばかりして

キャプテンにはなれなかった。だけど社会の授業は大好きだった。

時は流れて、中学を卒業する頃。

僕の目は輝いていた。特別支援学校の高等部で目一杯頑張ろうと思った。

卒業してそこに入学した。やる気はあった。最初のうちはよかった。

しかし俺は少し友人関係でしくじった。だんだんバカにされ、嫌われてった。まともに相手にされず、 嫌な思いをたくさんした。そいつらは俺と同じ障害者だ。そして好きだったはずの女子に、お前のこと 何かしらねぇと、Lineで吐かれた。卒業後、僕はその後、その学校が嫌いになった。そしてその学校の せいで、僕の母親が僕の進路について考えなくなった。だけど、いまは働いている。相談してくれる人 が見つかったから。

でも、最初に記したとおり、軌道に乗ってない。

でも、働いて、稼いで、僕はこんな夢を思いついた。

小説家になる事。なぜかと言うと、自分の能力を試したいから。

昔からお話を妄想するのが好き。それで試したい。

プリチャンというゲームをやりながら、もう頭の中はキラッキラ。

だからプリズムみたいなんだ。

少し言わせてください。僕みたいな知的障害者も働いています。

なかには、僕をバカにした人も一生懸命働いています。

僕は小説家になって、子供達、そして世界の皆さんに夢と人間学、希望を与えたいのです。記した通 りのたった20年の人生ですが、そういう人生経験を駆使して、お話を書きたいのです。

働いている作業所の皆さんはみんな僕のことを応援しています。その作業所は、工業部品、ダイレクトメールの仕訳作業、パンを作っているところです。

嬉しいのです。なおさら小説家になりたいのです。だから社会の歯車になりたいのです。いろんな音 楽を聴いて、自分でも自分に、エールを送っています。

社会に貢献することに、凄まじい夢の力を感じます。

こうして僕は今日も働いています。

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