【佳作】

【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
わくわく感
埼玉県 寺 山 勤 58歳

これから就活に臨む人や就活中の人、入社してまだ間もない人。自分はどんな仕事が適しているのだ ろうかと、悩んでいる人も多いかと思います。ある程度の収入は欲しいし、自分が学んだ分野を活かし た職業が良いのではないかとか。子供の頃からの夢を叶えたいとか、様々ですよね。そこで私からの提 言として、「働くということのヒント」をお話ししたいと思います。

まず始めに、働くことについて、考え方が大きく分けて3つあるかと思います。1つ目は生活費を稼 ぐためだから、やむを得ず働かなければならない、という考え方。2つ目は学生時代に専攻してきた分 野だから、きっと他の人よりもその職業が向いているという考え方。3つ目はその仕事が楽しくて楽し くてしょうがないと思って仕事をしてる人。

もし同じ職業で上記のような3者がいたら、あなたはどれを選びますか。例えば、パン屋さんを例に 挙げて考えてみましょう。お金のためだからと、パンを機械的に焼いて売っているパン屋さん。調理学 校を卒業して、技術面は修得し、その後の努力をしないパン屋さん。パンが好きで好きで、独学だけど どうやったら美味しいパンがやけるかなと、毎日考え研究しているパン屋さん。

きっとパン好きのパン屋さんに、お客様はたくさん集まってくると思います。そのパン屋さん本人も、 毎朝起きるのが楽しみで、お客様の美味しい笑顔を思い描きながら、わくわくして、働いているのでは ないでしょうか。そしてお金では買えない幸せを毎日感じているのだろうと思います。結果として自然 と売り上げも上がり収入も増えてくるでしょう。

また、それを買ったお客様も美味しい、美味しいと言ってパンを食べ、幸せを感じていることでしょ う。

これはパン屋さんに限った話ではありません。本好きな本屋さん、家造りが大好きな大工さん、自分の 会社の商品が大好きな営業マン、こういう人たちは日々好きな物の勉強や研究をしています。大学を卒 業したら、勉強は終わったと伸びをしてなんかいません。そういう人たちは、社会に出てからが本当の 意味での勉強だと考えています。その商品を愛し、どうしたらもっとお客様の笑顔が見られるだろうか、 と日々考えています。わくわくしながら、考えていると毎日が幸せな気分でいっぱいになります。そん な人から商品を購入した人も、幸せな気分でいられます。つまり幸せのおすそ分けみたいなもので、そ れがどんどん広がっていくことが、ひいては社会貢献に繋がります。

最後に、自分の人生は1回きりです。しかも人生の主役は他ならぬあなたです。その主役が不幸では あまりにも淋しいではありませんか。ですから幸せな人生を送り、みんなの笑顔を思い描いて、わくわ くしながら仕事をしてほしいと思っています。

どうぞ幸せな人生を。

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