「デスクワーク」
中学二年生の頃、将来の夢について考えていた私はふと、その言葉だけが脳裏に浮かびました。将来の夢が全く決まっていなかった私にとって、職種について知る良いきっかけだと思いました。デスクワークにはどんな職業があるのかインターネットで調べたり親に聞いてみたりといろいろ探した結果、昔母がしていた医療事務に興味を持ちました。
仕事内容は、病院の顔として患者さんに対応する受付窓口業務・患者さんの医療費を計算するレセプト作成業務が主になります。受付窓口業務では、保険証や診療券を確認したり、診療日の確認、薬についての簡単な説明をしたり、診察料を患者さんから徴収することや病院においては、入院の手続きを行ったりと患者さんとたくさんコミュニケーションを取る仕事になります。また、レセプト作成業務では、医療費は点数で表されるため、健康保険の適用額も点数に応じて変わります。それらの計算をするために、患者さんのカルテを見ながら、コンピューターにデータ入力し、診察料を算出するためカルテ内容も理解しなければなりません。医療事務の中で最も専門的な業務です。
一番大変なことは、患者さんとのコミュニケーションの取り方です。病院や診療所に訪れる患者さんは皆、具合が悪かったり、何かの病気を抱える人たちですが、病院を訪れてもすぐに診療を受けられるとは限らず、待合室で長時間待たなくてはいけない場合、患者さんの対応を病院内で最初にするのが医療事務です。そのため、患者さんの対応について常に気遣いが必要だと、調べて初めて知りました。
ところで、みなさんは診療後の会計で事務の人が必ず言う言葉を知っていますか?それは「お大事に」です。たった五文字ですが、患者さんに元気を与えることができる大切な言葉です。患者さんを直接助けるのは医者ではありますが、私は患者さんを陰で支えることができる医療事務の仕事に就くため、気配りや正確な作業ができるよう更に努力していきたいと考えています。