【 佳 作 】
私には、将来日本の様々な仕事を通じて実現して欲しいと思っていることがある。それは、シリアでの紛争終決後の復興の手助けと日本の過疎地域の活性化である。今シリア紛争によって、シリア国民の約半数である1170万人を超える人々が難民となっていて、この人数は世界の避難民の5分の1にもなるそうだ。それらの難民は、難民への生活支援が充実しているドイツへ入国しようとするのだが、もし入国できたとしても職を奪われることや難民を受け入れることの負担への不安から、ドイツ国民が難民を受け入れる施設を襲撃したり、難民を排除するためのデモを行っているというのだ。これでは命からがら戦地から逃げ出して、安全な国への入国できたとしても彼らは安心することすらできないだろう。
そこで私は、ドイツだけでなく他の国ももっと積極的に難民を受け入れればドイツの負担も軽くなり、ドイツ国民の暴徒化も収まるのではないだろうかと考えた。日本にはシリア難民60人から受入申請があったが、認められたのはたった3人だけだ。他国に比べて日本は難民の受け入れに対して意欲的ではない。日本はもっと難民の受け入れに積極的になるべきだと思うのだ。日本での難民の受け入れる方法として、私は過疎地域の活性化を受け入れた難民の人々に手伝ってもらえる、というものを提案したい。私は電車などの貼り紙で地域の活性化のために貢献してくれる人を募集しているのを見たことがある。その場所で難民の人々に農業や建築業を学んでもらい、その地域の人たちと共に地域を盛り上げていくのだ。そうすれば、シリア難民の人々は、安全な日本での生活と、仕事を手に入れることができる。
さらに、この活動にはもう一つの利点がある。それは、日本の優れた建築技術や農業技術をシリア難民の人々が吸収すれば、いつかシリアでの紛争が終決したときに復興の手助けになるということだ。紛争によって荒れた土地をよみがえらせる第一歩として、住居と食料の確保は必要不可欠だと私は考えている。日本は地震の多い国なので家は頑丈で、北から南までその地域に合わせた様々な農業がる。これらの技術は絶対に復興に生かせるものだと思う。
私はこれらの提案に関わる仕事を目指しているわけではないが、日本の仕事は世界をよりよいものにできる可能性を秘めていると思っている。日本の優れた仕事の技術によって、世界が少しでも良い方向へ向かってくれることを願っている。