今年のテーマにもありますが、働くとは一体何でしょう…仕事とはどういうものでしょうか。
私が仕事をする上で、常に心掛けていることがあります。それは表立って人に気付いて貰えないかもしれませんが、とても大切だと思っている事です。何かと言いますと…仕事を頼まれた方に渡した際、その人にとって少しでもプラスになるような働きかけを考える事です。
私は建設業の総務課に所属しておりますので、多種多様な仕事があります。電話対応だったり、資料作りだったり、会議の準備だったり、申請書類作成だったり…。様々な業務の中で、依頼された事を指示通りに行うのは当然ですが、それを受け取った人が使いやすい・作業しやすい・分かり易い・余計な手を掛けさせないなど 必ずひと工夫を加える努力を心掛けています。
プロの仕事ならば当然だと言われてしまうでしょうか。。。私の中では簡単なようで難しい事のように思えます。(しなくても支障がないので手を抜くことが可能だから)
そのひと工夫を行なうには、時間が余計に掛かることもあります。それを如何に短時間で、自分なりに納得のいく結果を生み出せるか…頭をフル回転させて考え行動に移すよう努力しています。すると、自ずとスピードアップも図れ、複数処理も同時進行することが出来るようになってきました。気付かぬうちに自分の成長に繋がっていたのです。
人に何かを頼まれたとき、自分の利益にならなければ断るという人もいるかと思います。ましてや頼まれていないことなど尚更で 自分の利益にならなければ労力を費やさないという人もいると思います。身近なところでは、ゴミが落ちていても跨いで通る人など。。。
“もったいない!”…自分磨きのチャンスを自ら失っているような気がします。
ふと思い出す言葉に、“頼まれごとは試されごと”という前社長が教えてくれたひと言があります。中村文昭さんという方の講演会で聴かされた言葉でした。私が冒頭で書きましたひと工夫もこの“頼まれごとは試されごと”に通じます。『あなたに頼みたい…と言われたことに対し、果たして相手の予想を上回る結果を出せているだろうか、相手に感動と喜びを提供出来ているのだろうか…。』それが、頼まれごとは試されごとであり、仕事だと思うのです。全ての事で感動して貰う事はなかなか難しいですが、自分の仕事のうち、一つでも多く喜んで貰える仕事をしたい,そう思い机に向かっています。
この“頼まれごとは試されごと”を私はもう一つの意味で捉えています。複数の業務で自分で処理しきれるのか不安になった時にもこの言葉を思い出し、反復し自分に言い聞かせます。お前に出来るのか?と試されているのだと。すると心の中に、やってやる!という気持ちが沸々と芽生えてきます。それでも不安に押し潰されそうになる時があります。そんな時には手を差し伸べてくれる上司が居ます。手伝おうかと声を掛けてくれる同僚が居ます。そんな仲間に支えて貰い、感謝しつつ 私は今日も“仕事”に励んでいます。誰かの役に立つために…誰かに喜んで貰うために…。そして、私自身が誰かに手を差し伸べられる人間であるために。
今まで考えもしなかったことですが、この度のテーマと向き合い、それが働くということではないかと私は思いました。