地道にコツコツと打ち込むのが好きな反面、時には悩んでいる方々の話に耳を傾け共感するのも苦にならない、それが私の性格だ。又人一倍の行動派でもあり、今となれば安易に考えていたと反省する点も多いのだが、仕事と趣味を同時に生かせる仕事がしたいとの思いが強く、特に20代の頃は客室乗務員になりたい一念で航空各社や旅行会社を幾つも受験してきた。サービス業務の傍ら、その時毎に出会ったお客様の話を聞くのも当時の自分乍ら悪くはないと思っていたから。が、結果は残念乍ら全て不合格。当然周囲からも批判を浴び「あのね、未来の目標や理想を掲げて良いのは幼稚園生から学生迄なの。大人は黙って世の中の流れに沿うべき。それに夢や目標を掲げて今更何になる?いい加減大人になりなさい!」と説教されてばかり。そのうち「何を打ち明けても卑下されるのは目に見えるし相談の意味がない」「目標を持つ事がなぜ幼く見えるの?」と感じ、周囲の人達を信じられなくなり、疎遠するようになっていた。そんな時出会ったのが長谷川泰三氏主人公の「車椅子で僕は空を飛ぶ」の番組。幼い頃から向学心旺盛且つ豊かな人間関係や生活環境に恵まれた方だと思いきや実は全く逆。四歳で一家離散、その後も様々な問題行動を起こし、今で言うヤンキーそのものだったという。15歳でとうとう下半身不随の車椅子人生に転落。では何が彼の人生転機に…。「死にたい」を連発していた矢先に唯一信頼していた人物から受けた一言「死ぬなら人の役に立ってからにしろ!」と。その後心理学を片端から勉強し続けた彼は遂にカウンセラーを取得。次第に周囲からも信頼されるようになり、それまでのチンピラ人生が嘘のように変わっていったという。テレビ越しとはいえ「実現不可能みたいだけれど現実になった。やれば出来るのだ。それに何といってもやはり大切な事は、夢や目標を持つ事だ」と私は甚(いた)く感銘した「叶えたい目標はあるけれど、どうすれば良いのか自信がない」「もし駄目だったら後に引けないし」と悩む方々へ。時には分不相応な位の夢や目標を持ってごらん。笑われても良いじゃない。やってみなきゃ分からない事や自分にしか実感できない事だってあるのだから。成功すればしめたもの、駄目なら諦めず挑戦し続けても良し、或いは別な事に方向転換してもまだ幾らでも修正は効くと思うよ。年相応の考えを持つ事やそのアドバイスに耳を傾けるのも大事。でも世間体ばかりを押し付け阻止する大人が多過ぎる事によりやりたくてもやれない、それが原因で最悪の場合取り返しのつかない事にまで発展してしまうのではとも思う私だが、如何なものだろう。目標のおかげで仕事に対するやる気にも繋がれば、そうする事で例え困難に直面しても「今を乗り越えればこれが待っている。その為にも今頑張らなくては」と気持ちの切り替えにもなれば、その為なら自分にノルマや発破を掛けるのも時としては良いのではないかと思う。目標を持ち寸暇を惜しまず努力をするのは少しも恥ずかしくないとの事がこの文面から伝われば幸いである。先ずはやれる所までやって(やらせて)みるのもある意味大切ではないでしょうか。間違いなく自他共に明るく変わると、私はそう信じている。現在介護の現場で働いているが、ゆくゆくはその長谷川氏の様に「空飛ぶカウンセラー」になる事。それが私の「仕事を通じて実現したい夢」である。その為にもいきなり一足飛びに自ら出張るのではなく、先ずは身近な少しの信頼から積み重ね、今後10年以内には社会福祉士及び精神保健福祉士を取得する計画で現在準備を進めている。羨ましいから蹴落としたり、大それているからと嘲笑するのではなくどんな些細な事にも共感を示し、次第にそういうみんなが集まって笑いのコーラスの花を咲かせるムードメーカーになりたい。それが私に託されている使命なのかも知れないのだから。