【 努力賞 】
【テーマ:私が実現したい仕事の夢】
きっかけは麻婆豆腐
静岡県立磐田農業高校 市川慶汰 16歳

私が初めて料理をしたのは、小学校4年生のときで、作ったのは麻婆豆腐でした。私の家は共働きです。そのため小学校4年生になり学童保育を卒業すると学校が終わったら両親が帰ってくるまでの数時間は一人で過ごしていました。ある日、いつものように学校から帰ってきた私は、小腹がすいたので何かないかと探しましたが、なかなか見つかりませんでした。そのときに見つけたのが麻婆豆腐の合わせ調味料でした。当時はまだ小学生だったので一人で居るときに火を使うのは禁止でしたが、調味料の箱の裏に書いてあった作り方を見るとレンジを使って作ることもできると書いてあったので作ることにしました。ただ豆腐を切って調味料と合わせ、レンジにかけるだけでしたが、妙に満足したのを覚えています。それから私は料理に興味を持つようになりました。

そして現在、高校生になった私は、将来は料理関係の仕事に就きたいと思っています。料理が出来上がったときのあの妙な満足感が忘れられなかったからです。具体的にどんなところで働きたいかというと、本格的で値段も高そうな料理店よりも、喫茶店などのどんな人でも気軽に足を運べるようなところで働きたいと思っています。このことはこの先もっと料理関係の仕事を知ることで考え方が変わることもあるかもしれません。ですが、料理についての知識を深め、技術を磨いておいて損は無いと思っているので、高校卒業後はそういったことを学ぶことができる専門学校に進学したいと考えています。

料理関係の仕事は今自分が考えている以上に難しく、大変な仕事だと思います。一日の労働時間は長いのだと思います。ゴールデンウィークなどの大型連休のときは、最も集客が見込めるため、多くの人が休みの中で働き続けなければならないでしょう。それでも、私は飲食店に行くたびに従業員の方の忙しさを目の当たりにしながらも、自分もこんな所で働きたいという思いが強くなるのを感じることがあります。これから先、仕事のことで少なからず悩み、苦労するでしょうが、今の気持ちを忘れずに精一杯励んでいきたいと思います。

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