【 努力賞 】
【テーマ:仕事・職場から学んだこと】
成長していくこと
大阪府 こんちゃん 31歳

私が仕事で学んだこと。それは自分と向き合い成長することの大切さだ。

私はアスペルガー障害という生まれつきの障害をもっている。コミュニケーションや社会性に問題が生じる事が多い。そのため障害者雇用のアルバイトとして今の職場で働いている。事務職である。勤めて三年になる。こんなに続いたのは初めてのことだ。やめたいと思ったことは一度もない。

しかし私はミスが多いことに悩んでいた。誰かにそう言われたわけではないが、毎日気にしながら仕事をしていた。すっきりしない気持ちで一日を終えることが多かった。

このままではいけないと思いミスの理由や解決方法を紙に書き出し、まとめていった。私は焦って行動をしたりパニックを起こしてしまう事や、勢いでやってしまうことが多かった。早いけれど雑だった。けれど自分で落ち着くように頭の中に言い聞かせ、深呼吸をして行動をするようになった。そうしたらミスは少しずつ減っていったと思う。

自分の悪い部分をまとめていく作業をするのは苦しかったけれど、向き合うことにより解決することを学んだ。障害をもっていても成長する事ができるのだと改めて思った。

他にも日常の挨拶やエチケット、会話。たくさんの大切なことを職場という場で学んでいった。障害の特性でできないことも多いけれど、私はそれらと逃げずに毎日向き合い、確実に成長していると思う。前進している自分がとても好きだ。

もちろん職場に恵まれているから続けられるということを忘れてはならない。皆、私が理解できるように指示してくれ、無理なことは言わないでいてくれる。優しい職場だから私はますます頑張ろうと思える。もっと役に立ちたいと思う。

私がここに書いている事は当たり前のことだと思うかもしれない。多くの人はもっと早くに気がついている内容だろう。けれど遅くても働かなければ気がつかないことに気がつく事ができて良かった。これから先も自信を持ちしっかり生きていけると思えるようになった。

私はこれからも歩んでいく。胸を張って。

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