【 努力賞 】
【テーマ:女性が輝ける働き方】
女性が輝ける働き方
東京都 品田美青 24歳

少子高齢化の進展に伴い労働人口の減少が危惧されるなか、人口の半分を占める女性の雇用は重要なテーマである。企業が女性雇用に取り組んだきっかけは、様々であるが「女性の社会進出を促進するため」などもその一つであろう。では女性が輝く働き方とはどのようなものか。

働く環境でのモチベーションの維持が最も重要である。業務の効率化により残業を削減することで家事や育児の時間を確保できるようになる。また、育児に合わせて勤務時間を調整することができたり、一度休職した女性が戻ってき易い制度があることが必要である。仕事をしていると、家庭や私生活を犠牲にしなければいけないという不安がある。近年よく耳にする「ワークライフバランス」という言葉は、ワーク(仕事)とライフ(家庭や生活)のいずれか一方を犠牲にするのではなく、個人の働き方や企業の制度を見直すことでワークもライフもより充実したものにするという考え方である。

近年ではこのように育児制度の整備やワークライフバランスを尊重しているという企業がほとんどである。だが、ほとんどの企業で名ばかりの制度になってしまっているのではないか。就業規則では立派な制度が整えられていても、それを実際に使うことが出来るかどうかは職場の雰囲気や上司によって左右されてしまう。例えば、子どもの運動会などイベントがある時に会社で重要な会議などがあるとする。社員としてはやはり仕事を優先させなければならないと感じてしまうし、上司からの命であれば優先せざるを得ない。また、有給を使うことが出来ない。多くの企業でサービス残業が当たり前になってしまっているのが現実である。

結婚や出産を理由に仕事を辞めてしまう女性が多い中、無理なく家庭も仕事も両立でき自分から働きたいと思うことができる雰囲気の職場であることが最も重要だ。多くの企業ですでに人事制度に盛り込まれているようにワークライフバランスという考え方は社会に十分定着している。今度は会社の前線で働く私達社員一人一人がその制度を使っていく番であると思う。

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