【 努力賞 】
【テーマ:私がやってみたい仕事・働き方】
私がやってみたい仕事・働き方
日本大学三島高校 芹澤創 16歳

私は将来、プロのバレエダンサーを仕事にして活躍したいと考えている。

プロのバレエダンサーといっても、誰もが簡単になれるわけではない。踊ることを仕事にしてゆくのだから、全身を使って感情を表すことのできる表現力や女性をリフトしたりサポートするために必要な筋力と感覚、観客を圧巻させることのできるテクニックが重要となってくる。更にこのこの一連の事を成せるようになるためには、自分が希望しているバレエ団のオーディションを受けて入団することが大事なのだ。そして、入団したバレエ団でソリストか最終的にはプリンシバルまで昇格し舞台上でも舞台映えする踊りをすることこそがプロのバレエダンサーの働き方だ。

冒頭で記述したように、プロのバレエダンサーに誰もが簡単になれるわけではない。習い事と仕事の差というのはやはり発表会と公演という舞台の違いだ。発表会というのは、自分が練習してきた日頃の成果を観客に無料で観ていただく。しかし、公演というのは高いお金を払って観客が観に来てくださるということだ。日頃の成果の発表の場ではない。失敗をせずに安定して踊ることは当たり前に、どれほど観客をその物語の世界へ引き込み感動させられるかということがキーポイントであり圧倒的な違いだ。そしてこれを何十回、何百回と行ってゆける自分自身の精神力の強さというのも必須事項だ。発表会と公演の差というのもプロのバレエダンサーの働き方の一つだろう。

バレエダンサーは一番過酷と言われているほど大変な仕事であり、その働き方も多種多様で一つの型にとどまることを知らない。一生を左右するケガもつきまとっている。だからこそプロのバレエダンサーという仕事はやりがいがあり、また多種多様な働き方に魅力を感じるのである。三回目となるが、誰もが簡単になれるわけではない。自分の希望するバレエ団に入団できたとしても最初は衣装を片付けたりする一番下からのスタートだ。恐らくこれはどの仕事にも共通しているものだ。一流になるまでの道は遠いが、やりがいを感じることのできるものなので全力で目指して行きたい。

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