【 佳 作 】

私は将来、小さな子供と関わる仕事をしたいと思っている。そのような条件が整っている仕事といえば幼稚園や保育園の先生が考えられるだろう。

私が将来このような仕事につきたいと思ったのは、中学二年生の時だ。職業体験で、偶然にも自分が通っていた幼稚園があり、私は幼稚園を希望とし、三日間幼稚園で過ごした。それが大きなきっかけとなった。朝から幼稚園児と触れ合い、初めはどのように接すれば良いのか分からず、苦労することもあった。しかし不思議なことに幼稚園児は自分から進んで私のところに来て声をかけてくれたのだ。初対面なのに人見知りせず笑顔で私についてくる素直な姿に、とても救われた。そんな幼稚園児のおかげで、初日から充実した体験をすることができた。朝から元気な幼稚園児と一緒に一日を始めてから帰るまで、とても時間が過ぎるのを早く感じた。あっという間に三日間の体験が終わり、明日から幼稚園にこれないと思うと寂しかった。三日間一緒に過ごした幼稚園児のおかげで、私は将来このような仕事につきたいと思えた。

幼稚園での仕事は、ただ幼稚園児の相手をするだけではない。教室に掲示する掲示物を作ったり、幼稚園児に教えるために折り紙の練習をしたり、歌やピアノの練習もしている。幼稚園児が楽しく過ごせるように、裏でもたくさん働いているのだ。夜遅くまで作業したり考えたりしたことを幼稚園児が喜んでくれたり楽しんでくれることは、とても嬉しいことでもあり、やりがいを感じられることでもあるだろう。私は、とても魅力的で素敵な仕事だと思った。幼稚園児一人一人の性格を見抜いて、それにふさわしい対応の仕方を考えて行動したり、幼稚園児の変化に気づいて行動することができる先生の姿に圧倒され、自分がお世話になった先生方は、こんな苦労と向き合いながら私たちの面倒を見てくれていたんだなと感じることができた。私は、そんな先生になって幼稚園児に好かれる先生になりたい。