【テーマ:仕事から学んだこと】
仕事から学んだこと 〜出会いは成長そのもの〜
島根県 松江市  匿名希望 25歳

私は大学を卒業して働き始め、電気工事業の現場管理の業務を行っている3年目の社員です。主として新築住宅、テナント改修などの比較的小規模な物件を担当しています。ひとつの現場のボリュームはあまりないのですが、その分担当の現場数は多く、それに比例するように他業種の方やお客様との出会いも数多くあります。この出会いこそが、私が仕事から学んだこと、私の成長そのものだと思っています。

私の会社は営業職採用も現場管理職採用も、入社後半年は現場実習を行い、施工の基本や現場の過酷さを学びます。その後、各配属先にてその業務に従事するようになります。私もこの過程を経て今の業務に就いているので、現場を管理するようになり丸2年が経過したことになります。ひとりで管理を始めた頃は現場の流れも施工的なこともあまりわからず、建築業者の監督さんやベテランの職人さんに叱られたりすることは専らでした。また、工事を無事に期日内で終わらせることができるのかという不安も重なり、精神的に辛かったことがあります。多くの方が経験したことだと思いますが、同様に私も、この2年の間何度この仕事を辞めたいと思ったことでしょうか。

今もしばしば叱られたりはしていますが、精神的にも少しは強くなり、多少のことではめげなくなりました。けれど、2年が経った今、今度は忙しく坦々と過ぎる日々の中で自分が成長できているのだろうかという不安に苛まれたりもします。正直、まだまだ仕事をこなすことに精一杯で、おもしろいと思えたり嬉しいと感じられる機会はそう多くありません。しかし、そんな日々の中で私に力をもたらしてくれるのが仕事を通して出会える人たちです。

まだまだ半人前の私にでも「助かりました、ありがとう」とか「次も何かあったら石原君にお願いするね」とおっしゃってくださるお客様。何度も一緒に仕事をする中で信頼関係を築けるようになった現場監督さんやベテランの職人さんとの気さくな会話。「よくやったね」と誉めてくれる上司。些細なこと、当たり前のようなことですが、それが今の私にはとても嬉しく、成長を実感させてくれることなのです。私の会社は"感動"ということを大切にしています。こんな頼りない自分でも誰かにちょっとした感動や喜びを与えることができた、うまく現場を終えることができたと思わせてくれるのはいつも人との出会いからです。

"失敗はすべて自分の所為、成功はすべて他人(ひとさま)のおかげ"、最近読んだ本にこんな一節があったのですが、まさにそのとおり。仕事の中で得られる成功体験はいつもまわりの人たちの支えと共にあります。まだまだ未熟な自分の非は真摯に受け止め、人からのアドバイスを素直に受け入れる。出会いを大切にし、そしてそれを成長の糧にして自分を高めて会社と共に飛躍したいと思います。

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