これからこの日本を背負っていく私たちの世代。「最近の若者は……」と言われがちですが、私には悲観的な未来を創らないという固い決意があります。それは第一に、戦後の焼け野原が広がっていた日本を世界でも名だたる国家にまで成長させた先人たちに申し訳が立たないからです。荒れ果てた土地の中、誰もが進むべき指針も分からず夢も希望も見いだせない日々の中、必死に生きる術を模索しながらここまで社会が創りあげられてきた日本。眼下にある今の世の中を見てもそこが焼け野原だったと想像に難いのは先人たちの努力の賜物です。第二に、これから生まれ来る子供たちに荒廃した日本を引き継ぎたくないからです。先人たちは我々が今快適に生活できる環境を与えてくれたのだから、その恩恵を受けている以上、それを次世代に繋いでいかねばならないと思います。しかし、毎日の報道などを聞き、日本は発展していけるのか、と不安になります。少子高齢化、財政難、雇用問題、いじめ、国際問題など、様々な問題を抱えている現代社会。 その中をいかにして進んでいくか。我々の世代に課せられた課題だと思っています。
今高校二年生である私は六年後、未知の可能性を持つ政治に関わる仕事に就きたいと思っています。為政者の選択一つで国の進む未来は変わってしまいます。しかし、そこに無限大の可能性を広げることができるのも政治だと思います。私は政務に携わりながら、この日本が誰にとっても住みよい国になるように自らの手で変革していきたいと思っています。
私にとっての働くこと、仕事をするということとは、次の世代へ自信を持ってバトンを繋いでいくための責務だと考えています。代々繋がれてきたバトンを自分たちの代で落とすことはできません。誰もが明日へ明るい希望を持って進んで行ける、そういう社会を構築する義務が我々にはあると思います。ですが解決しなければいけない問題をたくさん抱えている以上、それは容易な事ではありません。どのような未来が私たちを待っているかも分かりません。しかし、その社会を築くために働くことこそに意義があると信じています。そして、それが我々の、これから未来を築いていく者の使命だと確信しています。